平成21718日   近 況   

前回の介護認定調査の際提出した、「平成19828日」近況報告書の項目に基づい

て作成してあります。

 

落ち着いている時は、以前と変わらず、にこやかに生活できています。
表情が明るいので、病気を感じさせません。
ただ、不安状態の時は、精神的にパニックになり、問題行動が多く表れます。

物忘れ、失行等は、認知症の進行を感じます。
生活のあらゆる面で、介助が必要になってきました。

 

1.         日中の生活
以前は、昼間はテレビを見て過ごしていることが多かったが、最近は、横になっ
ていることが多い。
体調が悪いのではなく、することが見つからない為ベッドにいる。
テレビのチャンネル操作ができないため、同じチャンネルのままになり、番組を
選ぶことができないので、興味ある番組を見れないということもある。
ドラマはストーリーを追いかけることができないので、歌、バラエティー番組だ
けしか見ない。
前は、お菓子、アイスクリーム等を好んで食べていたが、棚、冷蔵庫のどこにあ
るかわからなくなったので、手渡しをしたものだけしか食べない。

2.         金銭の管理
計算が出来ないので、金銭の管理は行っていない。
通帳、印鑑は、隠してしまい、見つからないことが度々あるので、私の仕事先へ
持って行っている。
現金を気にして、部屋にいるときも、自分の財布を持ち歩いている。
手持ち金を気にしているので、3万円入れてある。
財布をしまうと、しまった場所を忘れてしまい、なくなったと騒ぐことがある。
また、私の現金、財布を隠してしまうので、気がつかないところにしまっている。

3.         薬の服薬
自分から飲むことはできない。曜日ごとに、朝、夜、寝る前と分かれている箱を
利用しているが、どれを飲めば良いかわからない。
いつも水と一緒に手渡しをしている。
渡されたものは、抵抗なく飲む。

4.         記憶
記憶力の低下が強くなってきた。
数分前、数時間前の記憶は忘れることが多い。
何を食べたか、前日何をしたかは覚えていない。
住所、電話番号、誕生日、等は思い出せない。
時計、カレンダーを読むことができない。

5.         買い物
一人で買い物に出ることはしない。
二人で行くと、お菓子を何個も買う。

6.         筆記
字は書けない。
署名をすることがあったが、自分の名前を書くことが出来なかった。
平仮名も、字が反対になっていることがある。
ペンを持っても字が思い浮かばないので、ペンを持つことがなくなった。

7.         理解の低下
日常の習慣的なことはできるが、考えること、前向きなことはできない。
手間がかかることは行おうとしない。

8.         衣服
服を選ぶことができなくなった。
選んだ服を出しても、前後、裏表を逆に着る。
ベルト、ブラジャー等、指先を使うものは、使い方がわからない。
靴を選ぶことができず、外出は、着替え、支度のすべて介助が必要。

9.         料理
全くしない。
手順、味付け、組み合わせ等が出来ない。
火を使うことはない。

10.     食器荒い
自分の仕事として、食器洗いだけはやってもらう。
以前は一人で出来たが、今は、横について、スポンジ、洗剤を渡す。
洗っているうちに、洗った物とまだの物がわからなくなるので、手助けが必要。
 

11.     洗濯
昔から洗濯は好きだったので、できるだけ一人で行なわせる。
横について、スイッチ、洗剤を入れさせる。
干すのは、洗濯バサミ付きのハンガーを使うことができないので、ベランダの手
すりに、靴下、下着も一列に並べる。
取り込んで、たたむことはできるが(折曲げる程度)、しまうところがわからない
ので、後で私がしまう。

12.     掃除
部屋、トイレ、風呂、等、掃除はできない。

13.     排尿、排便
ほとんど自分で用を足すことができるが、時々失敗がある。
トイレの便器とは別のところに排尿したり、濡れた下着を隠していることがある。
また、夜中に、テレビの前に大便をしたことがあった。
外出先は、一人でトイレに入れないので、障害者向けトイレを利用して、介助を
している。

14.     歯磨き・洗顔
夜は自分で歯を磨くが、同じところばかり磨いているので、最後に私が仕上げを
する。

15.     入浴
一人で入浴が出来ないので、一緒に入る。
体洗い、洗髪、すすぎは手伝いが必要。

16.     食事
家では、箸の使い方に、介助の必要はない。
ただ、同じものばかり食べ続けるので、次に何を食べるか助言をする。
外では、箸、スプーンを渡し、食べる順も言う。
習慣の違うことがあると、対応ができない。
気持ちが落ち込んでいる時は、食事を用意しても、全く食べない。

17.     就寝
寝る前に睡眠導入剤を飲んでいるので、寝つきが良い。
朝まで起きないで、熟睡できている。
具合が悪いときは、興奮して朝方まで寝られない。

18.     徘徊
ない。

19.     介護への抵抗
具合が悪くなると、薬も受け取らず、食事もしなくなり、すべてに反抗して受け
入れない。

20.     暴言・暴行
良いときは、にこやかで全くない。
悪くなると、殴る、蹴る、爪たて等の暴力が出る。
表情も一変し、家の中の物を投げつけたり、ひっくり返す。
但し、ガラス、危険物は投げない。布団、椅子、雑貨程度。
自分を抑えきれず、暴力がエスカレートする。

21.     他人とのかかわり
一人で外出をすることができないので、他人とのかかわりがない。
義母、義父、友人と話す時も、相槌だけで自分の意見を言うことはない。
相槌はにこやかにしているので、他人には、病気を感じさせない。
何を話したかは、全く覚えていない。

22.     散歩
犬を飼っているので、私の仕事が終ってから、19時から40分間は毎日一緒に散
歩をしている。
一人で散歩、外出をすることはない。

23.     私が外出時の連絡
私が仕事で外に出ると、毎回携帯電話に100回近く電話が鳴る。
唯一、機械操作ができるのが、家にある電話器の子機で、この電話はボタンを一
つ押すだけで通じるので、ずっとかけ続けている。
電話に出ても無言のことが多い。
または、腰痛を訴える。
家に帰ると、電話をしていたことを忘れている。

24.     機械操作
上記の電話以外、テレビのリモコン、冷暖房器のリモコン、電子レンジ、等の操
作はできない。

25.     支援
デイサービス、ヘルパーの支援は受けていない。
他人に介助をされるのは、非常に嫌う。
ケアマネージャーが訪問して頂いた際も、部屋にこもってしまい、ドアに物を投
げつけていた。
他の人と触れ合うことがないので、デイサービスに行かせたいと強く思っている
が、どうしても、行こうとしない。

26.     認知症以外の体調。
腰痛がひどくなり、現在まで整形外科に通院してリハビリを行っているが、一向
に良くならない。
精神的に不安定になるのは、腰痛が引き金になっている。
僅かな痛みでもそれが気になり、落ち着かなくなってしまう。

27.     その他
介護する側の私の方も「社会不安障害」の診断をされ、同じ病院で一緒に治療を
して頂いています。